蛭ヶ小島

蛭ヶ小島伝承地の石碑

平治の乱で遠流の刑に処された源賴朝が暮らした伊豆国の蛭ヶ小島とされる伝承地は、現在の静岡県伊豆の国市韮山にあります。北条時政の領地内で、ちょうど北条館山木判官兼隆館の中間に位置します。

「小島」という名称からして、付近を流れる狩野川が当時は幾筋かに分流しており、その中州のひとつだったのではないかという説もあります。この地が伝承地として「蛭島碑」が立てられたのは寛政二年(一七九〇)とされます(『静岡県の歴史』)。

賴朝と政子の像

水田に囲まれた広々とした現地には駐車場やトイレ、休憩所が整備され、写真上のようなちょっと気恥ずかしくなる賴朝と政子の像も建てられています。北条館や山木判官兼隆館を訪れるついでに立ち寄るとよいでしょう。

(公開日:2023-04-15)